◆参加者名簿(◎印は当日参加者です)

明日原夏斗・渥美ゆかり(海紅「浜松」)・荒木勉(群妙)・大迫秀雪(海紅「埼玉」)・大岳 次郎(層雲「神奈川句会」)・荻島架人(新墾・ぎんなん・茉莉花)・笠原磨秘頭(海紅)・加藤 晴正(海紅)・河内秀斗(海紅「三重」)・黒瀬文子(天街・新墾・百舌)・小山榮康(新俳句人連盟)・さいとうこう(海紅・百舌)・佐川智英美(幸せます・群妙・百舌)・佐瀬 風井梧(ぎんなん・青穂・茉莉花・層雲)・◎白松いちろう(群妙・ぎんなん)・鈴木 和枝(さんしょ)・ちばつゆこ(茉莉花・ぎんなん・青穂)・富永 順子(群妙)・◎中塚唯人(海紅)・野田麻由可(層雲自由律・きやらぼく)・野谷真治(主流・蛮)・原さつき(青い地球)・原鈴子(海紅「倉敷)・久光良一(周防一夜会・青穂)・檜幽可(新墾)・平岡久美子(ぎんなん・青穂・百舌・茉莉花)・◎平林 吉明(海紅)・部屋 慈音(周防一夜会)・細川 章恵(さんしょ)・堀将大・三好 利幸(きやらぼく・青穂)・室伏満晴(海紅)・森命(海紅「岐阜」)・森直弥 (海紅)・ゆきいちご(きやらぼく・青穂)・◎吉多紀彦(ぎんなん・青穂)

 ◆はじめに◆       中塚 唯人

 4月29日にフォーラムは開催されました。当日句会多くの方に参加いただき活発な意見交換が出来るよう期待します。多くの方に参加いただき活発な意見交換が出来るよう期待します。自由律俳句は作品の提示とお互いの句評があって初めて完成を見ます。
 それでも今回もコロナ渦にも拘わらず、三十六名の熱意溢れる自由律愛好家から七十二句の投句をいただきました。誠に有り難うございました。投句者全員での選句の結果、大賞には一〇〇〇〇円、準大賞には五〇〇〇円、三位には三〇〇〇円のQUOカードをお送りしました。次回は十月二十三日(日)に開催の予定ですのでよろしく投句のほどお願いいたします。

以下に得点上位句を発表します
 選句は投句者全員にお願いし、第一位句を特選句とし二点、その他四句を一点とし合計し、順位を決めました。

 
上位三句
大 賞  遅くなった歩幅に合わせる     堀  将大
 この句は多くの人が、「老いて歩みが遅くなってきた伴侶に歩幅を合わせて歩く」と読み取り、その優しさに心打たれたようだ。優しさは詩心を誘う。

準大賞  俎板立てかけるまだ余寒      野谷 真治「蛮・主流」所属
 なにげない日常の中で生まれた一句ではあるが、昭和というレトロ感ある措辞が一層の心を惹いたようだ。

第三位  停止線はみ出したがる足の指    黒瀬 文子「天街・新墾・百舌」所属
 はみ出したがる足の指の先には何があるのか、考えるだけで楽しいですね。権力者の人間の飽くなき野望(独占欲)を表現した深みのある句と読まれた方もおられました。

第四位  アドレス消せないまま今年も春   原 さつき 「青い地球」所属
 消せば全てが無くなるようで、なかなか消去できないその消去。だれしにもある経験を語っています。

第五位  顔見知りの風だけに伝えた花の辞世 荒木 勉 「群妙」所属
「顔見知りの風だけに」で作者は何を言おうとしたのでしょう。この句の裏に潜むどうにもならない、人々の嘆きが伝わってくるようです。

第五位 新聞受けに配達された新しい一日   吉多 紀彦「ぎんなん」所属
 配達員の手によって新らしい一日が届けられた様が伝わり、いい朝を迎えれる素敵な句だと思います。という評が適切と思います。

(皆さんの評から拾ってみました)